財務諸表を可視化してみる

上場会社の財務諸表は、金融庁のEDINETに、XMLの一種であるXBRL(eXtensible Business Reporting Language)でデータベース化されています。このXBRLを上手く利用できれば、チャートや財務分析など、様々なコンテンツに応用することが可能です。また、XBRLは米国でも採用されていて、米SECのEDGARから取得できるので、米国の上場会社の財務諸表も同様に取り扱うことができます。

このブログでは、XBRLをチャートやテーブルなどに展開するプログラムを開発し、最終的には、様々な会社の財務諸表を可視化したコンテンツの公開を目指します。仕様としては、

  1. 日本、米国、カナダなど国を問わず同様の処理が可能であること。
  2. 現状ネットで見られるような単なる売上や利益の棒グラフではなく、勘定科目の貸借を反映させた、会計分析にも使えるチャートや帳票コンテンツが作成できること。
  3. チャートやテーブルは、単なる画像ではなくインタラクティブに操作できるオブジェクトとして展開すること。

XBRLには、勘定科目間の様々な関係を定義したリンクベースがいくつかありますが、以上の条件を実装するため、その中のCalculation Link Base(計算リンクベース)を利用します。計算リンクでは、各勘定科目の計算上の階層関係が規定されています。その関係情報を利用して可視化した勘定科目オブジェクトを連携させることで、何か面白いユーザーインターフェイスができるのではないかと思っています。

開発はある程度進んでいますが、その過程では同じXBRL でありながら日本版と米国版での様々な差異があったり、日本の会社間でも業界によって勘定科目の階層が異なるなど気づくことも多々ありました。

このブログでは、そう言った開発過程で気づいたことや、実際に作ってみたコンテンツの紹介などを計画しています。

財務諸表や会計に興味のある方や、株取引でファンダメンタル分析を重視しているような方に見ていただけるようなサイトを目指して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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