キャッシュフロー計算書は、ネット上でも可視化した例がいくつかあるようです。どのように表現すれば、お金の流れがわかりやすいだろうかとアイディアを練っては見たのですが、結局各キャッシュフローを棒グラフで並べるだけにしました。ウォーターフォール的なものも検討しましたが、どのキャッシュフローがプラスとかマイナスとか一見してわかる程度のシンプルな形にしてみました。
EDINETのXBRLの計算リンクベースでは、キャッシュフロー計算書は、role名「ConsolidatedStatementOfCashFlows-indirect」で計算構造が定義されています。間接法であることを明示するためか「-indirect」が付いています。indirectでないものはまだ見つかっていないので、直説法の会社が実在するかどうは不明です。米SEC/EdgarのXBRLのrole名では、「-indirect」は付いていませんが、データを見る限り直接法というわけではなさそうです。いずれにしろキャッシュフロー計算書は、営業活動、投資活動、財務活動の3つのキャッシュフローで成り立っていて、そのまま棒グラフで並べる形で実装してみました。以下のサンプルは、サイゼリヤの直近迄4年間の推移です。
折れ線グラフで追加しているのは、フリー・キャッシュフローです。フリー・キャッシュフローは細かくは色々計算方法があるようですが、ここでは、単に営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュフローを引いたものとしています。
このチャートでは、各パーツをクリックすることで更に詳細を見ることができます。毎期伸びている投資活動によるキャッシュ・フローを開くと以下のようなチャートが出てきました。
投資活動によるキャッシュ・フローの中心は、「有形固定資産の取得による支出」となっていて、恐らく新規出店によるものではないかと思われます。キャッシュ・フローのチャートだけでは、何が要因で各キャッシュ・フローが増減しているのかわかりませんが、こうして一皮剥いてみると概要がわかるかと思います。