巨大な米国の翼も可視化してみる

XBRLのリボジトリとしては、日本の金融庁のEDINET、米SECのEDGAR、カナダのSEDARがあります。EUは、委員会のホームページだけは随分昔からありますが、実態があるのかよくわかりません。

XBRLの解析処理は、Pythonで実装していますが、国に依らず共通化できるメソッドを実装したXBRLクラスをベースに、EDINET、EDGARそれぞれに特化したサブクラスで構成していて、アプリケーションからは、両国のXBRLを同様に扱えるようにしています。いずれカナダ(SEDAR)も追加する計画です。

前回は、日本を代表する航空会社2社の財務諸表チャートを取り上げましましたが、今回は、米国の航空会社を取り上げてみたいと思います。世界3大航空会社の1つ、デルタ航空の財務諸表 (2017年12月期)を描いてみました。

金額の単位は米ドルです。資産規模は、直近のレート108円で約5兆8千億円。ANAとJALを足し合わせても、1兆円以上お釣りがきます。更に米国にはこのデルタ航空と同規模の航空会社だけでもアメリカン、ユナイティッドとあります。国土も人口も日本と比較にならないとはいえ、米国の航空産業の巨大さには驚かされます。財務諸表については、当然のことならが米国会計基準なので、日本会計基準のANA, JALと単純比較はできませんが、ご参考までに。次は売上、利益のチャートです。

日本と違って経常利益(OrdinaryIncome)はありません。また、PLの構造に、GrossProfitがなかったので、売上総利益率もプロットしていません。営業利益率はここ3年は下降気味のようですが、直近の14.82%は、日本代表2社で高い方の日本航空の営業利益率12.62%を軽く上回っています。日頃日本の航空運賃は高いと言われていますが、日本より価格競争が熾烈と思われる米国の航空業界の中にあって、この収益力の高さは意外でした。

EDGARのXBRLのサンプルとしてデルタ航空を取り上げてみましたが、デルタ航空は、各勘定科目の明細も細かく開示しています。以下はOperating Expenses以下を可視化したものです。

燃料コストから機内食など様々な費用が記載されています。ちなみに、ANAや日本航空のXBRL(計算リンク)には、事業費以下の階層がありません。

今回は、米SECのXBRLから可視化を行った例を取り上げました。米国の会社については、FANGなどお馴染みの会社でも検証していますが、12月決算の会社が多く、2018年12月期のデータが出てきてからご紹介したいと思います。

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