メガネ屋さんの財務諸表を比較してみる

一昨日、四季報の業界地図2019年版を購入しました。このブログで取り上げる業界や会社の物色のためですが、今日のネタ探しになんとなくページをめくっていたらメガネ業界のページに目が留まりました。私の場合、小学校の頃からメガネをかけているのですが、ここ15年程はメガネの三城にお世話になっています。年齢とともに度数もそれほど進まないので、買い換えるのはせいぜい5年に1回程度ですが、身近なところで本日はメガネ屋さんを取り上げます。

業界地図では、売上順に、メガネトップ、三城HD、ジンズとあるのですが、今回は上場会社でXBRLを取得できる三城HDとジンズを取り上げます。どちらも売上では、500億円規模で、内容も比較しやすいかと思います。まずは貸借対照表から。

上場メガネ2社 BS、PL比較

2社は決算月がずれており、三城HDが3月、ジンズが8月です。チャートは、比例縮尺で描いています。ジンズは、総資産では三城HDの70%弱ですが、売上では10%程上回っています。財務的には、三城HDの方が余裕がありそうですが、資産効率ではジンズが断然高いようです。また、三城HDには、営業利益がほぼ線にしか見えないのも気になります。次は、売上、利益の推移です。

上場メガネ2社 利益比較

三城HDは、売上が下降気味で3期連続の最終赤字を計上しています。一方ジンズの業績は対照的で、売上は継続的に年率約10%で伸びており利益率も高い。少子高齢化に人口減少にレーシックと、この業界は現状維持でも大変だろうと予想していたのでこの成長には驚きです。次は棚卸資産回転日数です。

上場メガネ2社 棚卸資産回転日数比較

両社が取り扱っている製品の価格帯の違いもあるかとは思いますが、ジンズの回転は倍ほど早いようです。どのチャートを見ても、2社を並べるとジンズの好調さが目立ちます。

メガネの三城からは、誕生日や季節の折にハガキが届きます。先日は、メガネのフレームの調整でもお世話になりました。今季の第二四半期決算を見ると、まだ苦しい状態が続いているようですが、なんとか立ち直っていただきたいものです。

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