(2019年10月14日追記)以前取り上げたこの記事ですが、直近の決算比較を以下のURLで、各種財務分析チャートと合わせて見ることができます。(ここをクリック→財務チャートシステム)。
財務分析によくあるパターンとして、牛丼チェーンのゼンショー(すき家)と吉野家、松屋の比較があります。専門書でも取り上げられていますし、ネット検索しても大量に出てきます。身近な存在ですし、興味を持ってもらうには良い例かと思います。せっかくXBRLから簡単にチャート展開できるようになったので、ここでも取り上げてみたいと思います。牛丼屋さんと一口で言っても、各社牛丼以外のチェーンも手広くやっているので、財務諸表の数字に占める牛丼の割合は限定的です。3社の資産規模は開きが大きいので、以下のチャートでは比例縮尺は使いません。まずは、貸借対照表からです。
資産規模では、ゼンショーHDが他を圧倒しています。純資産比率では、松屋フーズが高く、右肩上がりでその厚みを増しています。次は、売上と利益です。
利益率では三社三様。吉野家の利益率は回復の途上といったところでしょうか。松屋フーズの売上は、吉野家HDの半分程ですが、最終益では大きく上回っています。次は、BSとPLの対比チャートです。総資産回転率を概観できます。
総資産回転率のチャートは別途作っていますが、この対比チャートでも雰囲気はわかります。ちなみに最も回転率が高いのは、ゼンショーHDで、2018年で1.95です。次はキャッシュフローの推移です。
ゼンショーHD、松屋HDの堅調さが目立ちます。最後は、棚卸資産回転率です。
規模は違えど同業3社は同じようなチャートになりました。最も回転が早いのは吉野家HDですが、大差はありません。
3社の決算期は、2月、3月で今期は既に終盤に入っていますが、数字は決算期が締まってから2、3ヶ月後ですので、揃うのは梅雨時あたりです。その頃にまた比較してみたいと思います。
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