大手牛丼チェーンについては、以前昨年度の決算で一度記事にしていますが、2019年2月期の吉野家さんのXBRLが上がっていたので、可視化してみました。大手牛丼チェーン3社では2月決算は吉野家さんだけで、他は3月決算なので、XBRLが出てくるのは来月後半になります。その頃にまた3社比較をやってみたいと思います。まずは吉野家さんの基本3諸表から。
2019年2月期は最終赤字だったようで、純資産は50%を割り込んでしまいました。売上は微増ですが、利益は落ちていて増収減益となっています。各段階利益を見てみます。
営業利益率は、1%前後と元々低いのですが、直近では0.05%でギリギリの水準。営業損益は1億円の黒字ですが、最終は60億円の赤字となっていて、かなり苦しそうです。次は流動比率。
流動比率は、昨期からほとんど変化がありません。売上が微増のところで、流動資産、負債の背丈が縮んできているので、資産効率は上がっていそうです。最後は、棚卸資産回転日数です。
こちらもほとんど変化がなく安定して推移しています。
2019年2月期は最終赤字に転落した吉野家ホールディングスですが、同社の決算短信を読むと「期初より牛肉・米を中心とした原材料価格の高騰、人手不足やアルバイト・パート時給の上昇 による人件費の増加等により減益となりました」とありました。人手不足の問題は、吉野家さんに限ったことでありませんし、最終的には値上げに繋がって行くのかも知れません。松屋、ゼンショーの直近3月期のXBRLが出てきたら、再度比較して大手牛丼チェーン全般の状況も見てみたいと思います。
にほんブログ村に登録しています。以下クリックいただけたら幸いです。