【決算チェック】カレー屋さんの財務諸表 壱番屋 2019年2月期

昨日は吉野家を取り上げたのですが、同じ2月決算にカレーの壱番屋がありました。株主総会も終わり、昨日2019年2月期のXBRLが登録されたようなので取り上げてみます。Coco壱番屋は、お手軽な外食系としては若干高め、普通に千円は使ってしまいます。吉野家だとワンコインで食事ができますし、高めのメニューでも700円程度。壱番屋の客単価は吉野家よりはかなり高そうですが利益はどうなのか。両社の比較も交えて可視化してみたいと思います。まずは、壱番屋の基本3諸表から。

壱番屋 基本3諸表推移 2019年2月期

売上は堅調に伸びていて利益もしっかり確保しています。純資産は70%以上で負債も少なく財務体質はとても強固。営業キャッシュフローも順調に推移していて、フリーキャッシュフローも常にプラス。財務キャッシュフローでは継続してお金が流出していますが、主に株主配当によるものでした。流動比率はあえてチャートにするまでもなくとても高そうですが、念のため見てみます。

壱番屋 流動比率推移 2019年2月期

流動比率は、直近で4.24倍。現預金だけで流動・固定負債総額を軽く超えています。とてもキャッシュリッチな会社です。次は各段階利益ですが、吉野家と並べて見てみます。カレー屋さんと牛丼屋さんはどちらが儲かるのか。

壱番屋 各段階利益推移 2019年2月期

壱番屋と吉野家では規模で4倍ほど違うので、比例縮尺にはしていません。売上総利益率(粗利率)では、吉野家の64.03%に対して壱番屋は45.21%とかなり低めですが、営業利益率以降では壱番屋が圧倒的に高く、しっかり利益を出しています。それにしても壱番屋の粗利率45%というのはちょっと意外でした。財務諸表も多数見ていますが、外食系で50%以下というのはかなり低い方です。にも関わらず営業利益は約9%も確保しています。吉野家の1%前後というのは低すぎるとしても、例えば以前取り上げたイタリアンのサイゼリヤは、粗利率約64%に対して営業利益率約6%でした。次は棚卸資産回転日数です。

壱番屋 棚卸資産回転日数推移 2019年2月期

同じ外食産業といっても扱っているものが違うので、一概にどちらがどうとも言えませんが、吉野家の30日前後(原価ベース)は、同業の松屋やゼンショー(すき家)と同程度です。壱番屋の棚卸資産回転日数は、一般の外食系と比較してもかなり高速です。外食でいろいろ比較してみましたが、これより早いのは生鮮魚介類を扱う回転寿司チェーンぐらいでした。

壱番屋の財務諸表をチャート化して見ると、どれを取っても良好な感じがします。ただ、営業利益率は若干落ちて来ているようです。原因はわかりませんが、最近自宅の周りでもCoco壱以外のカレーチェーンの出店が増えており、この業界の競争も激しさを増しているのかも知れません。

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