【決算チェック】ドトール・日レスホールディングス 2019年2月期

前回は、カレー屋さんのCoco壱の壱番屋さんを取り上げたのですが、今回は喫茶店チェーンのドトールを取り上げます。ドトールは、持株会社であるドトール・日レスホールディングス傘下のため、財務諸表にはドトールに加えて多数の外食系の店舗の数字が含まれています。なので単に喫茶店業の財務諸表というわけではありません。ちなみにスパゲティの五右衛門も日レス(日本レストランシステム)が展開している店舗形態の一つです。まずは基本3諸表から。

ドトール・日レスHD 財務諸表推移 2019年2月期

売上は横這いですが、利益もきっちり確保しています。純資産比率は80%以上で、こうなると上に乗っかっている負債がか細く見えます。営業キャッシュフローも安定して推移しており、フリーキャッシュフローも継続してプラスです。流動比率は、BSチャートを見ただけでも、軽く3倍近くはありそうですが、チャートにしてみます。

ドトール・日レスHD 流動比率推移 2019年2月期

流動比率は、直近で2.95。現預金だけでも流動負債の2倍はあり、余裕たっぷりです。壱番屋同様、ドトールもキャッシュリッチな会社です。次は各段階利益率。せっかくなので、喫茶店チェーンを展開しているサンマルクHD、椿屋カフェの東和フーズと比較してみます。但し、この2社は決算期がそれぞれ3月、4月で直近の決算のXBRLは、来月以降になるため、今後公開され次第更新するつもりです。

喫茶店チェーン3社の利益率推移(決算期がそれぞれ異なります)

ドトール・日レス以外の2社も、喫茶店チェーン以外にもパスタ屋さん他多種類の店舗を展開しているので良い比較になるとかと思います。ただ、企業規模はドトール・日レスが倍以上大きいので、比例縮尺にはしていません。

ドトール・日レスの売上総利益率(粗利率)は60%前後で推移しています。他の2社が70%以上あるので若干見劣りがしますが、展開している店舗業態の構成にもよるので一概に低いとは言えません。3社とも高成長というわけではありませんが、業績がとても安定して推移している様子がわかります。

今回は、ドトール・日レスホールディングスの財務諸表を可視化してみました。ドトールは、日頃、個人的にもノートPCを片手に近所の店舗を利用させていただいています。ドトールの最近の店舗はとても綺麗で居心地がよく、電源も用意されているので、コーヒー1杯で2時間は居座ってしまいます。本来この種のお店は、客の回転率が重要な要素ですが、その意味ではちょっとご迷惑をかけているかも知れません(一応混んできたら出るようにはしています)。この場を借りてお詫びと御礼申し上げます。

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