JASDAQ上場のシベールが昨日(2019年1月17日)、民事再生法申請を行い破綻しました。ラスクで有名な会社で、私もお土産でもらった事があります。以前から苦しい経営が続いていたようですが、民事再生に至るまでの状況をXBRLから可視化してみたいと思います。
まずは、基本の3諸表から。
売上が年々減少し、毎年の赤字で純資産比率が一直線に下がっているのがわかります。キャッシュフローも年々細っており、直近の8月期には、営業キャッシュフローもマイナスに転じています。利益の推移もチャート化してみます。
継続して営業赤字が続いており、売上総利益率(粗利率)もここ4年で5%落ちています。企業の支払能力を計る流動比率も見てみます。
2018年8月期の流動比率は0.34ですが、随分前から危険水準にあったようです。流動資産のスタックチャートは、下から現預金、売掛金の順で表示していますが、ここまでで計算した当座比率は、流動比率の半分ほどです。
シベールは民事再生を申請していますが、報道されているところによれば、有力なスポンサー候補があるとのことで、順調に行けば再生の道を歩むことになります。もし、上場廃止にならなければ、XBRLを継続して取得できるので再生過程も可視化したいところです。
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