【決算チェック】ブロンコビリー

昨日EDINETに登録されていた決算書の中に「ブロンコビリー」という会社があり、そのプロセスラーのような名前に惹かれて調べてみると名古屋地盤のステーキ屋さんでした。言われてみればいかにもステーキ屋さんっぽい名前です。最近私の住んでいる街でも気がつけばステーキ屋さんがいくつかできていたりして、「いきなりステーキ」以来の流れはいまだ衰えてはいないようです。以前は悪者だったコレストロールも最近はそうでもないという話になったり、炭水化物がやたら槍玉に挙げられる代わりに、肉食が実は健康にいいなどという話まであって、何が本当なのかさっぱり。

名古屋圏のステーキ屋さんの財務諸表はどんな感じなのか、まずはBS, PL対比チャートから。

若干PLの方が背が高く、総資産回転率は1.13倍、流動比率は、チャートにするまでもなく高く3.2倍と財務基盤は強固そうです。次は基本3諸表の推移です。

ブロンコビリー 基本3諸表チャート 2018年12月期

まさに成長する企業の財務諸表です。売上も年率10%程度で伸びていて純資産も年々厚みを増しています。次は各段階の利益。

ブロンコビリー 各段階利益 2018年12月期

粗利率はほぼ変化がありませんが、営業利益率は減少気味です。先のチャートのPLの推移を見ても、販管費が利益以上に増えている感じがします。

同社IRの決算短信を読むと「店舗面では、収益重視で立地を厳選しながら関東・関西地区の店舗網を拡大し、期初の出店計画を上回る16店舗 の新規出店を実施いたしました。期末店舗数を135店舗とする一方、人手不足及び働き方改革への取り組みとし て、労務環境の改善と生産性の向上のため、全店の営業時間を23時までに変更いたしました。さらなる生産性向上 を狙い、店舗オペレーションの見直し、自動搬送ワゴンの試験導入等を進めてまいりました。」とあります。「人手不足及び働き方改革」は、外食産業に限らず日本企業共通の問題でもあり、ブロンコビリー社も様々な対応策に取り組んでいるのがわかります。最後は、棚卸資産回転日数。

ブロンコビリー 棚卸資産回転日数 2018年12月期

直近12月期は、若干回転日数が伸びているようです。とはいえ、全般的に見て新規出店も進んでいて、今後も拡大基調が続きそうに思われます。

ステーキ屋さんといえば、ペッパーフードサービスの「いきなりステーキ」が有名ですが、ペッパーフードも12月決算になっています。XBRLが出てくるのは3月末ぐらいになりそうですが、提出されたら同様に可視化して見たいと思います。

それにしてもステーキ業界自体がまだまだ伸びている感じですが、日本の肉の消費量はどれくらい伸びているのだろうか? そんなことも調べてみたくなりました。

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